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耳が詰まったように感じたら、それは“耳垢栓塞”かもしれません

[2025.05.20]

耳垢栓塞とは?

耳垢が外耳道に詰まる状態

耳垢栓塞(じこうせんそく)とは、耳垢(いわゆる“耳あか”)が耳の穴(外耳道)に詰まり、音の通り道をふさいでしまう状態を指します。耳垢は本来、外耳道の皮膚を保護し、異物や菌の侵入を防ぐ働きがありますが、過剰にたまると問題になります。
症状としては、耳のつまり感、きこえの悪さ、などです。

よくあるパターンとしては、お風呂やシャワーを浴びた後、きこえが悪くなった、という発症のしかたです。

耳あかが水分を含んで膨張し、耳の穴を塞ぐことによって急な悪化を自覚します。

誰でも起こる可能性がある耳のトラブル

耳垢栓塞は特別な病気ではなく、誰にでも起こりうる一般的な耳のトラブルです。特に耳垢が湿っていて粘り気のある人や、過剰な耳掃除の習慣がある方に多くみられます。

 なぜ耳垢が詰まるの?耳垢栓塞の原因とは

耳垢栓塞の原因となる行動・体質

耳掃除のやりすぎや間違った方法
耳掃除を頻繁に行いすぎたり、綿棒を深く入れすぎたりすると、かえって耳垢を奥へ押し込んでしまうことがあります。
その結果、耳垢がたまって固まり、耳垢栓塞となることがあります。

耳掃除は頻回に行わず、耳の穴の入口付近を拭き取る程度にすることをおすすめしています。

耳垢が湿っているタイプの人

耳垢には「乾いたタイプ」と「湿ったタイプ」があります。湿性耳垢の人は、耳垢が粘着性で詰まりやすいため、耳垢栓塞のリスクが高い傾向にあります。

加齢や皮膚の乾燥が関係している場合も

高齢になると、耳の皮膚の新陳代謝が低下し、耳垢の自然な排出が滞ることがあります。また、乾燥した耳垢が塊になりやすくなることで、耳垢栓塞が生じることがあります。

子供や高齢者に多い理由

自分で耳掃除ができない

乳幼児や高齢者は、自分で耳の中を清潔に保つのが難しく、知らないうちに耳垢がたまってしまうことがあります。

特にお子さんの場合、代謝が活発で耳あかが発生しやすいことに加え、耳の中の構造が狭いため、少しの耳垢でも詰まりやすい傾向があります。
自分で耳垢がつまっている、と上手に伝えることができず、知らないうちに耳垢栓塞が生じていることもあります。

きこえが悪い、耳の中に耳垢が大量に見える、そんな状況であれば一度耳鼻咽喉科を受診して確認しても良いと思います。

耳垢がたまりやすい耳の構造の違い

子供や高齢者の外耳道は、年齢によって形状や皮膚の性質が異なり、耳垢の自然排出がうまくいかないことがあります。これが耳垢栓塞の原因となることも少なくありません。

 

耳垢栓塞かな?と思ったらどうすればいい?

耳鼻咽喉科での受診がおすすめな理由

無理に自分で取ろうとしないことが重要

「耳が詰まった感じがする」と思ったとき、つい自分で耳垢を取ろうとする方も多いですが、無理に綿棒や耳かきを使うと、かえって耳垢を奥に押し込んだり、耳の中を傷つけたりする危険があります。

 

安全で確実な処置が受けられる

耳鼻咽喉科では、専用の器具や顕微鏡を使って、耳の中の状態を確認しながら安全に耳垢を除去します。

処置には、専用の鉗子や吸引器を使用します。多くの場合、処置にそれほど時間はかかりません。

受診のタイミングとチェックポイント

聞こえにくさや違和感が続くとき

「急に聞こえが悪くなった」「耳がふさがった感じが取れない」といった症状がある場合は、耳垢栓塞の可能性があります。放っておくと、耳の中が蒸れて細菌が繁殖することもあるため、早めの受診が勧められます。
また、耳垢のつまりだと思っていたら、調べてみると突発性難聴だった、ということもあります。
急なきこえの変化があれば、早めに耳鼻咽喉科を受診をしましょう。

 

自己処理で悪化したと感じるとき

耳掃除をした後に耳の痛みや出血、さらに聞こえにくさが悪化した場合は、自己処理による外耳道の損傷や耳垢の奥詰まりが疑われます。このようなときも耳鼻咽喉科での診察が適切です。

耳鼻咽喉科での耳垢栓塞の治療方法

治療の流れと所要時間

顕微鏡で確認しながら安全に除去

耳鼻咽喉科では、まず耳鏡や顕微鏡で耳の中を観察し、耳垢の状態を確認します。耳垢が乾燥している場合は鉗子などで丁寧に取り除き、湿っている場合や奥に詰まっている場合は、吸引機も併用して処置します。

固まってなかなか取り出せない場合は、液体のお薬を耳の中にいれて、柔らかくして除去します。
耳の中に液体の薬を入れて、10~15分ほどつけ置きをしてから処置をします。これにより、痛みを感じにくく、外耳道への負担も少なくなります。

繰り返さないための予防とケア

正しい耳掃除の頻度と方法

耳掃除は月に1〜2回程度、耳の入り口を軽く拭う程度で十分です。綿棒は奥に入れず、力を入れすぎないことが大切です。耳の中はもともと自浄作用があるため、過度な掃除は必要ありません。

定期的な耳鼻科チェックで安心

適切なケアをされていても耳垢がたまりやすい方は、定期的に耳鼻咽喉科で耳の状態をチェックすることをおすすめします。

数ヶ月に一度でよいと思いますが、通院しながら処置の頻度は調整していきます。

千歳市で耳垢栓塞の治療を受けるなら当院へ

お子様からご高齢の方まで丁寧に対応

当院では、小さなお子さんやご高齢の患者さまにも安心して受けていただけるよう、丁寧な処置を心がけています。

耳垢栓塞は、処置でその日のうちにに改善を実感できます。「少し気になるな」という段階でも、お気軽にご相談ください。

当院では、WEBでのご予約・ご相談を受け付けております。どうぞご利用ください。

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